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汗が多い症状でお悩みの方へ
汗が多い原因には、手のひら・足の裏・わきなど限られた部位に汗が出る原発性局所多汗症のほか、甲状腺の病気、更年期、薬剤、感染症など全身の原因によるものがあります。
監修:栗原佑一(皮膚科専門医)
作成日:2026年05月28日
最終更新日:2026年07月27日
―― 要点 ――
汗が多い原因には、手のひら・足の裏・わきなど限られた部位に汗が出る原発性局所多汗症のほか、甲状腺の病気、更年期、薬剤、感染症など全身の原因によるものがあります。
若いころから手や足、わきの汗に困っていて、寝ている間は気にならない場合は、多汗症として治療できる可能性があります。一方、急に全身の汗が増えた、寝汗が目立つ、体重減少や動悸を伴う場合は、別の病気が隠れていないか調べる必要があります。
このページの目次
このような症状は皮膚科にご相談ください
- 手のひらの汗で紙やスマートフォンが濡れる
- わきの汗じみが気になって服を選べない
- 足の汗で靴の中が蒸れ、においや水虫を繰り返す
- 緊張すると滝のように汗が出る
- 汗のせいであせもやかぶれを繰り返す
- 子どもの手汗で学校生活に支障がある
受診の目安
汗の悩みには、外用薬、イオントフォレーシス、ボツリヌス毒素注射などの治療法があります。保険適用は汗の部位、重症度、治療法などによって異なります。生活に影響が出ている場合は、皮膚科で相談できます。
すぐに119番へ連絡する症状
- 冷や汗とともに胸の痛みや急な息苦しさがある
- 意識がもうろうとする、呼びかけへの反応が弱い
- 立っていられないほど全身の状態が急に悪くなっている
当日中の受診を考える症状
- 急に全身の汗が増え、発熱や強いだるさを伴う
- 片側だけ汗が多い、または汗が出ず、しびれや力の入りにくさを伴う
- 新しい薬のあとに発疹、息苦しさ、急な体調悪化がある
通常の診療時間内に相談できる症状
- 手、足、わきなど限られた部位の汗が長く続く
- 汗で学校、仕事、対人関係に支障がある
- 汗によるあせも、かぶれ、水虫を繰り返す
- 寝汗、体重減少、動悸、手のふるえが続く
- 新しい薬を始めてから汗の量が変わった
考えられる病気・見分けるポイント
甲状腺機能亢進症
似ている点:汗が増える点が似ます
見分けるポイント:全身性の汗、動悸、体重減少があれば血液検査で調べます
受診の目安:全身症状を伴う場合は早めに受診
更年期に伴う発汗
似ている点:顔や上半身のほてりと汗
見分けるポイント:年齢、月経の状況、ほてりの出方が手がかりになります
受診の目安:困りごとが続く場合
薬剤による発汗
似ている点:汗が増える点が似ます
見分けるポイント:服薬開始と症状の前後関係に注目します
受診の目安:薬の変更後に増えた場合
感染症・その他の内科疾患
似ている点:寝汗や発熱を伴う汗
見分けるポイント:発熱、体重減少、だるさの有無で見分けます
受診の目安:寝汗と全身症状がある場合は早めに受診
腋臭症(わきが)
似ている点:わきの悩みという点が似ます
見分けるポイント:汗の量とにおいのどちらが悩みの中心かを確認します
受診の目安:判断に迷う場合
診察のときにお聞きしたいこと
- いつから、どの部位の汗に困っているか
- 左右対称か、片側だけか
- 睡眠中の汗の有無
- 家族に同じ悩みの人がいるか
- 動悸、体重変化、発熱などの全身症状
- 飲んでいる薬
- 学校、仕事、対人関係への影響
検査について
原発性局所多汗症の多くは、問診と診察で診断できます。全身の病気が疑われる場合は、甲状腺機能などの血液検査を検討します。
皮膚科でわかること・相談できること
汗が手・足・わきなどに限られるか、全身か、睡眠中にも出るか、薬や体重変化・動悸・発熱を伴うかを診て、原発性局所多汗症か、別の病気に伴う発汗かを判断します。困っている部位と生活への影響に応じて、外用薬、イオントフォレーシス、注射、内服薬など、どの治療が合うかを一緒に考えていきます。
受診までにできること・避けたいこと
受診までは、蒸れを減らし、汗で困った場面と頻度を記録しておきましょう。急に始まった全身の汗、夜間の発汗、体重減少や動悸を「体質」と決めつけず、全身の状態にも目を向けてください。
- 通気性のよい衣類・靴を選び、蒸れを減らす
- 汗をかいた後は清潔にし、あせもやかぶれを防ぐ
- 足の汗が多い方は、水虫の合併にも注意する
- 汗で困った場面と頻度をメモしておくと診察の参考になります
受診を考えている方へ
汗の悩みは周囲に伝わりにくい一方、書類、端末操作、靴、衣類、対人場面に大きく影響することがあります。診察では、病気や薬が原因ではないかを診たうえで、部位に合った治療と続けやすい方法を一緒に考えます。熱中症が疑われる意識障害や高体温は、皮膚科の通常診療を待たず救急要請してください。
当院での診療について
開院後は、汗の部位、経過、生活への影響を診たうえで、原発性多汗症か、全身の病気が隠れていないかを見極めて治療を提案します。
外用薬に加え、イオントフォレーシス、重度の原発性腋窩多汗症に対するボツリヌス毒素注射にも対応予定です。保険適用は治療法などによって異なります。内科的な精査が必要な場合は、連携医療機関への紹介を検討します。
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診療時間・アクセス
※このページは一般的な情報をまとめたもので、診断や治療の代わりになるものではありません。症状が急に悪化した場合や、受診の判断に迷う場合は医療機関へ相談してください。
監修者情報
文責:皮膚科専門医 栗原佑一
所属:湘南皮膚科
資格:日本専門医機構認定 皮膚科専門医
作成日:2026年05月28日 最終更新日:2026年07月27日
参考情報
- 日本皮膚科学会「原発性局所多汗症診療ガイドライン2023年改訂版(2023年12月一部改訂)」(閲覧日:2026年7月11日)
- 日本皮膚科学会「汗の病気―多汗症と無汗症―」皮膚科Q&A(閲覧日:2026年7月11日)
